おばぁたちの夕涼み所
以前に、妻と内地(沖縄での県外エリアの呼び方)から来た友人夫婦と、中部のうるま市伊計島にドライブに行った時の話です。この島へは、「海中道路」と呼ばれるまるで海に浮かんでいるような橋を車で渡って行きます。途中、波際をウェークボードのようなマリンスポーツを楽しむ人たちを横目に進んで行きました。やがて島に着きますが、小さな島ですので直ぐにドライブは終わってしまします。せっかくでしたので、地元の人しか行かないような細い路地を通り抜けてみました。沖縄にはこのような細い路地がたくさんあり、さらに狭くなり、人しか通れなくなるような道を、筋道(すじぐゎ〜)と言います。左右に筋道があるその路地の突き当ると、いかにもローカル御用達のビーチに出ました。そこで、車から降り4人で海岸沿いを歩いていた時です。目に飛び込んできたのが、壁に掛けられた“おばぁたちの夕涼み所”という手書きの看板です!海辺にあるその夕涼み所には、“なんとか牛乳”というプリントのしてあるプラスチックの椅子がちょこんと置いてありました。夕方、太陽の光がだいぶ治まったころに頃に、仲良しのおばぁたちがどこからともなく集い、ゆんたく(おしゃべりのこと)を楽しんでしる、何とも微笑ましい姿が目に浮かびました。
スローライフ沖縄
沖縄に住み月日が経ちましたが、発展を続ける那覇もまだまだ“おばぁたちの夕涼み所”のような、ゆったりとした空気が漂っています。その雰囲気は、ここに住む人たちに温かな気質に表れています。ある日妻と家の近所を歩いていた時のことです。庭のゴウヤを世話しているおばぁに“美味しそうですね”と声をかけると、“持って行くかい!?”と気軽なひと声が返って来ました。始めて会うわたしたちに何とも親切なおばぁです。遠慮を知らないわたしたちは、ありがたく頂いて帰りました。この心温まる感覚は、決して昔ながらの人たちだけが持つ気質ではありません。
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沖縄の3大ストアー、“りうぼう”“サンエー”“かねひで”の内、とある一店舗に行ったときです。その年の夏は、興南(こうなん)高校の夏の甲子園での活躍ぶりに、沖縄県民みんなが湧いた時でした。その日は決勝戦。お昼頃には、決着がつきそうでした。そんな時分に買い物をしていると、“見ました!?興南優勝です!”と、陳列棚に商品を並べてる女性店員が声を掛けてくれました。きっと、同僚の休憩をしている誰かが、目にしたばかりの中継をその店員に伝えたのでしょう。わたしたちは、ニュースを見るまでもなく興南高校の健闘を知ったものでした。
そして、ここ沖縄の良い意味での商売っ気のなさを、幾度も経験しています。その中の1例ですがある日、仕事で必要になった大きめの事務用品を見に、リサイクルショップに行ったときです。目当てのものがありましたが、値段が高かったのでそのことを店員に言いました。そうすると、普通は商売敵となる他の店舗の幾つかを紹介してくれるわけです。なんとも、“人の心”が伝わってきたような一時でした。時おり、内地の都会に就職する後、沖縄に戻って来る人たちがいます。沖縄に来る前は、妻も私も内地のハイペースな時間軸に慣れており、そのペースが普通だと思っていました。ですが、沖縄での日々を通し、人が人として生きやすいスローライフな時間が流れているような気がしてなりません。また沖縄に帰って来たくなる理由が分かります。それでは、そんな素敵な時間が流れる沖縄の魅力を、みなさんにご紹介していきたいと思います。
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